過敏性腸症候群の治験例 - 元氣堂鍼灸院

神奈川県横浜市保土ヶ谷区天王町の過敏性腸症候群(IBS)の鍼灸治療(指圧・マッサージ・整体・鍼灸(はり・きゅう)) 元氣堂鍼灸院

過敏性腸症候群(IBS)の鍼灸治療・元氣堂鍼灸院(指圧・マッサージ・整体)横浜市保土ヶ谷区天王町(天王町・星川駅から徒歩5分)

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症例) 30代 男性
転勤にともない発症
症状 電車に乗る際の腹痛、便意急迫。会議の前の緊張による腹部膨満感。トイレに行ってもおならだけしか出ない。膨満感は日常的にある。残便感あり。下痢、水っぽい下痢が多い。一日に十数回トイレに行くが、おならだけが出て、便は出ないことの方が多い。
治療 週に一度の針灸治療、自宅でできるお灸の指導
経過 三か月で本人の感覚で7割改善。患者さんが再発防止のためにもう三カ月の治療を希望。その後、ほとんど気にならなくなったところで治療終了。

症例) 20代 男性
過労により発症
症状 疲れると下痢、残便感がありなかなかトイレから離れられない、痩せておりもともと便がやわらかい、家業を任せられているため常にプレッシャーをかかえている、胃のしくしくする痛みや頭痛、食欲不振をともなう。
治療 週に一度の針灸治療、気力を回復する食事の指導
経過 針灸治療をおこなうことで身体の奥から疲れがこみ上げてきて、治療を行った日にはぐっすり眠れる。治療してから、2カ月ほどで食欲が回復して、便の形もしっかりしてくる。治療を休止しているが、再発はない。

症例) 40代 女性
明確な原因不明
症状 便秘、市販の便秘薬を3~4錠飲まないと排便できない、放っておけばいつまでたっても便意をもよおさない、むくみ、冷えをともなう。内科では過敏性腸症候群(IBS)の便秘型と診断される。西洋薬、漢方薬、いずれも服用したが効果はあまりみられない。
治療 週に一度の針灸治療、自宅でできるお灸の指導、食事指導
経過 治療6カ月で市販の便秘薬を二日に1錠飲むことでスムースな便通ができるようになる。むくみや冷えも改善する。症状が安定しているので、週に一度の針灸治療は休止して、自宅でできるお灸を継続していただいている。

症例) 20代 女性
就職後発症
症状 新卒、就職後三ヶ月くらいに腹痛をともなうはげしい下痢を起こす、下痢が終わると便秘になる、お腹がしょっちゅう脹る、人間関係が苦手、最近は出社前に症状が悪化する、会社も欠勤しがちである。肩こり、腰痛をともなう。
治療 週に一度の針灸治療
経過 治療開始後ひと月ほどは劇的なお腹の症状の変化はない。ただし肩こりと腰痛は気持ちよく解消された。治療開始後2カ月ほどたってから、欠勤しなくなる。出勤前のお腹の症状悪化も改善される。腹痛もなく便の状態も安定してきたので、治療を休止している。

症例) 60代 男性
友人の死後発症
症状 友人の葬式に出席した翌日から、水の様な下痢が止まらなくなる、病院で処方される薬を飲むと下痢は止まるが腹部が膨満して不愉快、もともと下痢しやすい、晩酌をする、体格はがっちりしている、下痢が続いているために身体に力が入らない。
治療
食事指導、三回の針灸治療
経過 発病してから間もないため、食事指導と三回の針灸治療により、すばやく症状が回復する。まだ便は軟らかいが、日常に不便を感じないため、治療を休止する。以後、再発はない。

症例) 50代 男性
廃業後発症
症状 家業を辞めてから気分が不安定になるとともに胃痛、腹部膨満感、下痢などを起こすようになる。それまでのマイカー通勤が電車通勤に変わる。乗り物に乗ると緊張で便意をもよおす。電車や公共の乗り物が苦手になる。電車ではいつでも途中下車できるように出口の近くに立っている。最近は急に便意をもよおすのが嫌であまり外出したくない。ビールが大好きでやめられない。
治療 週に一度の針灸治療
経過 精神的にも落ち込んでいる様子がみられた。なかなか回復がみられないケースであったが、治療開始後半年を過ぎたころから、お腹の心配はあるが通勤の途中で駅のトイレを使わなくても平気になる。外出することにも自信がついてきた。8カ月を経過して、本人の感覚で7割の回復があるということなので、治療を休止して経過を観察している。

症例) 40代 女性
運動により発症
症状 ダイエット目的でウォーキングを開始したが、ある日急に便意をもよおしてトイレを探すのに苦労するということを経験した。それ以来、運動すると便意をもよおすことが多く、運動できなくなる。便は下痢気味で排便後もすっきりしない、お腹がいつも脹ってる感じがして苦しい、職場ではおならをがまんして腹痛を起こすこともある。
治療 8回の針灸治療(週に2度の針灸治療を一カ月)、食事指導
経過 刺激性の飲食物を好んでいたことから、一時的に休止していただく。針灸治療を短気集中して行ったこととあいまってすばやく治癒にいたる。便のかたちがしっかりしてくると、一ヶ月後には短い距離でウォーキングをしても便意をもよおすことはない。

症例) 40代 男性
明確な原因不明
症状 パソコンを一日中取り扱う仕事をしている。仕事のある日も休日も腸のはたらきが不安定でよくトイレに行く、便が出るときと出ないときがある、とくにストレスは感じていない、学生の時から試験中には便意をもよおし、軟便気味ではあった。便はベトベトして、水で流しても便器に残りやすい。最近は食事のたびに便意をもよおすので、その体質がわずらわしく、改善したいと思い来院。
治療 週に一度の針灸治療、減量するための食事指導、自宅でできるお灸の指導
経過 学生時代にくらべ、体重が16キロ増加したとのこと。食事内容の変更を提案する。治療開始後ひと月で、食事するたびに便意を感じることはなくなる。3カ月経過すると、便の水分が減る。また便から悪臭がしなくなる。治療開始後5カ月したところで、体重が7キロ少なくなり、排便が一日一度普通便になったところで治療休止。

症例) 20代 女性
水分の摂りすぎにより発症
症状 健康に良いと友人にすすめられて水分をできるだけたくさん飲むようにしていた。もともと便秘がちであったが、徐々に便が軟らかくなり、早朝腹痛にともなう水のような下痢がでるようになった。病院で下痢を止める薬を処方されたが、服用すると下痢は止まるが、お腹が脹って苦しい。
治療 2週に一度の針灸治療食事指導
経過 基礎代謝が低い、冷えたからだにたくさんの水分を入れたことにより、からだが濡れたスポンジのようになっている状態でした。水分を控え、運動を提唱して、二週に一度の針灸治療を2カ月ほど続けると症状が改善しました。

症例) 30代 男性
緊張により発症
症状 新人研修の指導をしている。数年前に新入社員の前で失敗をして以来人前に立つのが恥ずかしくなる。その後出勤前に急に腹痛とともに便意がおそってきたり、お腹が脹って苦しくなる。下痢しやすい、残便感が強いのでトイレの時間が長い、おならが出やすい、ときどき臭いで自分がおならをしていたことに気づく。毎年研修の時期になると、気分がふさぎ、症状が悪化する。最近はいろいろなことに自信がなくなりふだんから気分が憂鬱なことが多い。
治療 週に一度の針灸治療、自宅でできる灸治療
経過 治療開始から一ヶ月後に、残便感が無くなっているのに気づく。3ヶ月後には、膨満感やおならの回数も減ってくる。治療と並行して新人研修をおこなったが、自信をもって仕事をすることができた。治療は10カ月で区切りをつけ、現在は自宅でできる灸治療をおこない経過を観察している。


自律神経の調整

内臓のはたらきや血管の伸び縮みは自分の意思でコントロールできません。自律神経によりそれらのはたらきは支配されています。

自律神経には交感神経と副交感神経があります。胃腸のはたらきは、そのうちの副交感神経の作用により活発になります。
ふつう仕事や運動をしているときには交感神経のほうが活発になっています。したがって、排便は起こりにくいのが正常です。

しかしストレスなどにより、自律神経のはたらきに狂いが生じると、仕事や運動をしているときにも便意をもよおします。これがいわゆる自律神経の失調であり、交感神経と副交感神経のバランスがそこなわれた状態です。

過敏性腸症候群(IBS)に対して、針灸治療をおこなうことにより自律神経は調います。それにより腸管の蠕動運動と腸管内の水分のバランスは正常に近づきます。

また腸内環境をよくするために乳酸菌を増やす、というのは食事指導により達成することできます。これにより針灸治療においても、現在の処方薬と同じようなアプローチができます。


ストレスに慣れる

過敏性腸症候群(IBS)が治癒するか否か。それは患者さんのお腹が肉体的にも精神的にもさまざまなストレスに対して、良い意味で「慣れる」、または「過敏に反応しない」ことができるかどうかにかかっています。

ストレスというものは、私たちが生きていくうえで、決して切り離すことのできないものです。いまの世の中では、ストレスは完全な悪者あつかいですが、ある程度のストレスにさらされることは健康であるために必要なことなのです。要はその程度の問題なのです。
ストレスは過剰ではよくない、しかし無ければ無いで、それはまたからだにとってよくないものなのです。

過敏性腸症候群(IBS)は、ひとたび便意をもよおしたら、いてもたってもいられないつらい病気です。トイレの不安で、通勤や仕事、日常生活にも支障をきたします。それもこれも腸管のはたらきが必要以上に敏感になっているからです

このような場合、ふつうならそれほど問題にならない緊張や痛みを強烈なものに感じます。つまりストレスや痛みに対する感受性が必要以上に高まっているのです。
ストレスや痛みは、とても主観的なものであり、数値化することが難しいものです。同じ人でも状況により大きく変化します。

針灸治療により「からだの偏ったバランスを戻す」と自律神経が調います。すると少々のストレスや痛みに耐えることのできる「ストレスに強いからだ」を手に入れることができます。
ひとたび症状が楽になると、心理的にも余裕ができ、病気と上手に付き合っていけるようになることができます。その感覚を手に入れることこそが治癒へのファーストステップです。

針灸治療により自律神経のはたらきが調うと、たとえ大きなストレスにより一時的に便の状態が悪化しても、再び元に戻りやすくなります。つまりストレスに強いからだを手に入れることができるのです。
これは長い目でみると、一時的な治癒だけではなく、再発を防ぐことにもつながります。


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